コンセプトとは?一言で言うと何でしょうか?
「あり方」です。
どんなビジネスでも、それがどのような存在かという『あり方」を決めることはできないのです。
例えば、ここ10年前、トヨタのプリウスという車が売れていました。
この車は、『人と地球にとって快適であること』をコンセプトに作られています。
プリウスは、すごく燃費がいい車です。
ハイプリッドカーですからガソリンで走るだけではなく、内蔵の発電機で発電した電気でも走行します。
でもこの車のポイントは、「燃費がいい車」というコンセプトではないことです。
つまり、地球に快適ということの一つが燃費です。しかし、それだけでは地球に快適とは言えません。
ですから、車両に使われている素材のリサイクル率や、製造段階の二酸化炭素発生量まで含めて設計されているのです。
それに加えて、性能は高級車である2,400㏄の排気量のガソリン車に近い。
省エネだから性能が悪い、そんな車だったら売れないからです。
つまり、人と地球にとって快適ってことが
「あり方」
二酸化炭素発生の抑制とか、リサイクル率の向上、走行性能の向上、さらに言えばハイプリッドである
ということ自体がそのための「やり方」に過ぎないのです。逆に、これがつぎはぎになると苦しいです。
ファミリーレストラン(ファミレス)は、売上が下降線を辿りやすい業種の一つに挙げられます。
そもそもファミリーレストランのコンセプトとは、「ファミリーのためのレストラン」です。でも実際はどうでしょうか?学生などの若者がドリンク・バーでだらだら~ってしてる感じです。
しかも深夜になると若者のたまり場になっています。
ファミリーで来てもらいたいという、コンセプトとずれてきていて、子供とか連れてはいくには、
ちょっとって雰囲気のときを感じるのは筆者だけでしょうか。
ですからドリンクバーが流行ったからとりあえずドリンクバー導入!とか、エコブームだからとりあえずハイプリッドにしちゃえ!とか、そういうのは売れても長続きしません。
それは「あり方」と「やり方」が一致していないからです。
個人的には「コンセプト」はお店の売上、再建、リニューアル、人材育成していくためには、本当に大事だと思います。
どのお店にもコンセプトが必要だと思いませんか?