マーケティングの本当の意味を知ろう

マーケティング

「マーケティング」という言葉は、マーケティング発祥国、アメリカでは、「市場調査」から「物流(または販売、営業)」まで全て含めてが、「マーケティング」であるのに対して、日本では、 マーケティングというと 「広告」「集客」に限定されてしまっています。また、その言葉が指す意味を聞いてみるとは「リサーチ」や「広告宣伝」、「データ分析」など人によってさまざまです。

「マーケティング」の意味をWikipediaでみると、

企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念
出典:マーケティング-Wikipedia

そして、日本マーケティング協会では、マーケティングの定義としまして、

「マーケティングとは、企業および他の組織1)がグローバルな視野2)に立ち、顧客3)との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動4)である。」日本マーケティング協会 1990年

1)教育・医療・行政などの機関、団体などを含む。
2)国内外の社会、文化、自然環境の重視。
3)一般消費者、取引先、関係する機関・個人、および地域住民を含む。
4)組織の内外に向けて統合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション・流通、および顧客・環境関係などに係わる諸活動をいう。

と定義されていますが、「どういうこと?」と発したくなるでしょう。一体全体、これらはどのような意味が含まれているのでしょうか?

ここで、「マーケティング」の意味を適切に解説している2人の大家の名言で理解していただきたいと思います。

マーケティングを勉強したことがある方なら誰でも知っています。

1人目は、「もしドラ」でも有名な経営学の大家、ピーター・ドラッカー氏です。
ドラッカーの解説では、「マーケティングの理想は、販売を不要にするものである。」と述べています。

2人目は、マーケティングの父と言われている、フィリップ・コトラ―氏です。
コトラ―は、「マーケティングは販売に注力するのではなく、むしろ販売が不要なほど魅力的な製品の開発に注力すべきだ」と述べています。

つまり、お客様に「買ってください!」とプッシュしなくても、お客様から自然に買いたくなる状態をつくるためには、お客様のニーズに合った商品を、適切なターゲットに向けて発信していくことがマーケティングということです。

ですから、お客様の立場、視点が大事だということです。お客様の気持ちが分からないと自然と買いたくなる状態はつくれません。

治療院なら「この治療を受けてください」と言っても、患者さんから自然と受けたくなるよう状態でないと、「今は忙しいから、また今度」と言われてしまいます。
この言葉を言われたことがある治療院の先生は数多いのではないでしょうか?

まずは、地域内の患者さんのニーズに合った治療を、適切なターゲットに向けて発信していくことが大事です。

そのために、治療(施術)の開発=取得から認知活動、販売戦略の策定、広告宣伝に効果検証までの一連のプロセスを一貫して計画して実行・管理することが必需となります。
つまり「売れる仕組み」をつくることで治療を多くの患者さんに提供することだと理解してください。

こう言うと、「マーケティングはグループ院や繁盛治療院が行うことで、小さな治療院には関係ないこと」と思われる方が多いと思います。
しかし、今、グループ院や繁盛治療院でも、最初は小さな治療院なのを理解してください。マーケティングは知らずとも、それは勉強して、試行錯誤しながら、多大な努力をした結果です。

つまり今、日本国内で本来の「マーケティング」を行っている治療院は皆無に近いと思います。これが小さな治療院にとっては「ビッグチャンス」なのです。

マーケティングは、ある意味「平等」且つ「スピーディー」です。

マーケティングを順序良く行えば、小さな治療院でもちゃんと結果は出るのです。

最後に「マーケティング」活動のステップを紹介しておきます。

リサーチ(内部・外部環境分析)

❷STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)分析

マーケティングミックス(4P)

それぞれ、「何、この言葉?わからない」という専門用語が並んでいますが、それは次回以降、お楽しみにしてください。